通信制高校を探していると、「〇〇高等学校」という名称だけでなく、「〇〇高等学院」「〇〇学院」といった名称を目にすることがあります。
どちらも高校生年代の生徒が通っているため、一見すると同じ「高校」のように感じるかもしれません。
しかし、「高等学校」と「高等学院」では、制度上の位置づけが異なる場合があります。
通信制高校を選ぶ際には、学校名や広告のイメージだけではなく、
「どの学校に在籍することになるのか」
「どの学校から卒業証書を受け取るのか」
を確認することがとても大切です。
「高等学校」は学校教育法に定められた学校です
学校教育法第1条では、幼稚園、小学校、中学校、高等学校、大学などを「学校」として定めています。
一般に「一条校」と呼ばれる学校です。
高等学校には、
- 全日制課程
- 定時制課程
- 通信制課程
があり、通信制高校も全日制高校や定時制高校と同じ、学校教育法に定められた「高等学校」です。
所定の要件を満たして通信制高校を卒業すれば、もちろん正式な「高等学校卒業」となります。
英風高等学校も、大阪府の認可を受けた学校教育法第1条に定められる私立高等学校で、通信制課程を設置しています。
では「高等学院」とは何でしょうか?
ここが少し分かりにくいところです。
「高等学院」という名称そのものは、学校教育法で定められた学校の種類を表す名称ではありません。
高校生年代を対象とした教育施設の中には、「〇〇高等学院」「〇〇学院」などの名称を使用しているところがあります。
その中には、通信制高校で学ぶ生徒の学習や学校生活を支援する、いわゆる「サポート校」として運営されている教育施設もあります。
もちろん、サポート校にはそれぞれ特色があり、学習支援や大学受験対策、日常的な居場所づくりなど、さまざまな役割があります。
そのため、サポート校という仕組みそのものに良い・悪いがあるわけではありません。
ただし、通信制高校を検討する生徒・保護者の皆さまには、ぜひ知っておいていただきたいことがあります。
「高等学院」に通うだけで高校卒業になるとは限りません
サポート校そのものが学校教育法第1条に定められた高等学校ではない場合、その教育施設だけで高等学校の卒業資格を取得することはできません。
多くの場合、別の通信制高校に在籍し、その通信制高校の教育課程を履修します。
つまり、
通っている場所・学習をサポートしてもらう場所
と、
実際に高校生として在籍し、単位を修得して卒業する高等学校
が異なることがあります。
この違いは、通信制高校を初めて探される生徒・保護者の方には、なかなか分かりにくいものです。
「〇〇高等学院という名前だから、ここが通信制高校なのだろう」
と思っていたら、実際には別の通信制高校にも同時に在籍する仕組みだった、ということもあります。
卒業証書を出すのは「在籍している高等学校」です
通信制高校を卒業するためには、在籍する高等学校が定める教育課程に従い、レポート(添削指導)、スクーリング(面接指導)、試験、特別活動などに取り組み、卒業要件を満たす必要があります。
サポート校を利用している場合であっても、卒業を認定するのはサポート校ではなく、生徒が在籍している通信制高校です。
したがって学校選びの際には、
「最終的にどこの高等学校の卒業生になるのか」
を確認することが重要です。
学校案内やホームページを見るときにも、運営している施設の名称だけではなく、「在籍する通信制高校」「提携する通信制高校」などの記載を確認してみましょう。
スクーリングはどこで受けるのでしょうか?
通信制高校では、卒業に必要な教育活動の一つとしてスクーリング(面接指導)があります。
サポート校を利用している場合も、卒業に必要なスクーリングは、在籍する通信制高校の教育活動として実施されるものです。
どこで、年間何日程度スクーリングを受けるのかは学校によって異なります。
普段通っている場所とは別の校舎や会場でスクーリングが行われるケースもありますので、入学前に確認しておくことをおすすめします。
学費についても確認しましょう
費用についても大切なポイントです。
通信制高校とサポート校を併用する場合、
通信制高校に支払う授業料などの学費とは別に、サポート校の入学金や受講料、施設費などが必要になる場合があります。
そのため、パンフレットなどを見る際には、表示されている金額だけではなく、
- 通信制高校へ支払う費用
- サポート校へ支払う費用
- 教材費や施設費
- スクーリングに伴う交通費・宿泊費など
- 年間で実際に必要となる総額
まで確認すると安心です。
通信制高校を比較するときは、「授業料はいくらか」だけではなく、卒業までにどのような費用が必要になるのかという視点で確認することが大切です。
「通信制高校だけでは十分なサポートを受けられない」とは限りません
もう一つ、ぜひ知っていただきたいことがあります。
サポート校という仕組みが広く知られるようになったことで、
「通信制高校だけでは生徒を十分にサポートできないので、サポート校に通う必要がある」
というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、必ずしもそうではありません。
通信制高校によって、学校の仕組みやサポート体制は大きく異なります。
通信制高校そのものが、
- レポートについての相談
- スクーリングについての相談
- 日常の学習に関する質問
- 学校生活についての相談
- 進路相談
- 大学・専門学校への進学指導
- 面接や小論文などの受験指導
といった支援を行っている学校も多くあります。
つまり、
「通信制高校+サポート校」で学ぶ方法もあれば、「通信制高校だけ」で学び、卒業までの支援を受ける方法もある
ということです。
どちらが正しいということではありません。
大切なのは、その生徒にどのような学習環境や支援が必要なのかを考えて選ぶことです。
英風高等学校は高校単独で生徒をサポートします
英風高等学校は、大阪府から認可を受けた女子だけの通信制高校です。
本校の生徒は英風高等学校に在籍し、英風高等学校で学び、必要な単位を修得して、英風高等学校を卒業します。
そのため、本校に通うために別のサポート校へ入学する必要はありません。
日々の学習やレポート、スクーリング、学校生活、進路についての相談も、高等学校である英風高等学校が直接行っています。
大学進学を希望する生徒についても、進路相談をはじめ、総合型選抜などに必要となる面接や小論文について、一人ひとりに合わせた支援を行っています。
「高校」と「高校生活を支援する教育施設」が別々になっているのではなく、高校そのものが生徒を支えている。
これも英風高等学校の特徴の一つです。
通信制高校を選ぶときに確認したい5つのポイント
通信制高校や高等学院などを検討するときは、名称だけで判断せず、次の点を確認してみてください。
- 学校教育法第1条に定められた「高等学校」なのか
- 実際に在籍する高等学校はどこなのか
- 卒業証書はどの高等学校から発行されるのか
- スクーリングはどこで、どのくらい行われるのか
- 高校とサポート施設を含めた年間の総費用はいくらなのか
この5つを確認するだけでも、通信制高校選びはずいぶん分かりやすくなります。
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