不登校のきっかけについて

不登校になるきっかけは人それぞれです。きっかけとしては日常誰にでも起こり得るごく自然な出来事だったということもあります。

文部科学省が算出している不登校生徒に関するデータでは、学年別で見る不登校の生徒数は小学校から中学校までは学年が進むにつれて増加し、中学3年生が最多となるそうです。一方高校では不登校になった生徒は中途退学や留年するケースが増えるせいか、学年が進むにつれて減少するという傾向にあります。

以下の理由が全てではありませんが、中学生の不登校のきっかけや、その対応についてご紹介していきます。

中学生の不登校のきっかけ

小学校から中学校への進学に伴い、クラスや部活動における友人関係など子どもの環境は大きく変化します。

不登校のきっかけは、新しい環境がもたらす子どもへのストレスであることが多く、入学後のGW明けや夏休み明けがもっとも不登校になりやすいタイミングです。

①中学校1年生の主なきっかけは小学生の時からの学校生活のギャップ
中学校は小学校に比べて校則やルールが厳しくなります。学校では言葉遣いや普段の授業中の態度などさまざまな場面で少しずつ大人になっていくことが求められ、子どもたちにとって学校生活が突如窮屈に感じるようになることがあります。
さらに中学からは部活動や塾など新しい集団に属したり新しい環境に身を置くことや、先輩や同級生との関係、先生たちとの新たな関係など人間関係でも大きな変化があります。
複雑になっていく人間関係や環境の変化の中で自分の思い通りにならないことが多くなり、子どもは徐々にストレスを蓄積していきます。
そのギャップから生まれるストレスをうまく解消していくことができればいいですが、周りの人と一緒に合わせなければならないプレッシャーから不登校を選択することがあるのです。

②中学校2年生の主なきっかけは学校生活の疲れ
中学2年生の不登校はいじめなどで突発的に起こるケースもありますが、1年生の後半から休みがちになり、2年生で不登校になるケースが多くなります。1年生の頃での不登校はなんとか免れても、少しずつ蓄積されてきた学校生活でのストレスが2年生のある時期で飽和状態を迎え、耐えきれなくなって不登校を選んでしまうのです。
この時期の子どもは中学入学、部活動、塾、友人関係など目まぐるしい環境の変化にさらされており、大人が思うよりもずっと精神的に疲れています。
テストの結果や部活、クラスでの友人関係で失敗すると、結果が出せない自分への落胆、居心地の良い居場所がなくなり不登校に陥りやすい子どもも少なくありません。

③中学校3年生の主なきっかけは、受験や将来へのプレッシャー
中学2年生の不登校の特徴と同じく、中学3年生も1年生の段階から積み重ねてきたストレスが原因で不登校を選択する生徒が多く見られます。
勉強や部活に休む暇なく3年生になった結果、次は受験というより大きなストレスにさらされるからです。
また、この時期に初めて受験を経験する子どもが多いため、自分の頑張り次第で合否が決まる=将来が決まることへの不安を感じます。
そういったことから特にデリケートな時期なのに加え、学校でも受験の話題が増え、またクラスメイトとの成績の差などで受験への不安が強まってしまうことがきっかけの一つになることが多いです。
2年生まで元気に学校に通っていた子どもが3年生で急に休みがちになった場合、受験へのプレッシャーや今まで蓄積されたストレスが原因のひとつと考えられます。また親に対する反発も起きることが多いため、そのストレスも相まって、学校生活を放棄してしまうのです。

中学生の不登校の対応

・子どもが体調不良を訴えている場合
子どもが体調不良を訴えている場合は、実際に身体の病気の場合もあるのでむやみに心の悩みだと決めつけず、まずは内科などの病院に行ってみましょう。身体に病気が見つからないのに症状が続く場合は、心の問題も視野に入れ、必要であれば、あわてず落ち着いて心療内科などの専門家に相談して、解決策を見つけていく方法もあります。いずれにせよ、親と子どもだけで悩んでいても、お互い不安になるだけで解決に至らないので、第三者に頼ることも大切だと思います。
また、子どもに通院が必要で、通院を嫌がっている場合は、不安が先立って嫌がっている場合もありますので「どうやったら体調が改善し、心が軽くなるのか一緒に聞きにいかない? 」という感じで問いかける方がいいでしょう。診断は結果ではなく解決策を見つけるためですから、一緒に解決していこうというメッセージを投げかければ、子どもは安心して、一歩前へ進むかもしれません。

・無理に学校に行かせようとしないこと
思春期でだんだん大人に近づいている中学生は、自分自身と向き合い、結局は自分で考えることが解決に繋がる場合があります。
学校生活に疲れて無気力になった子どもは、夜更かしが多くなったり、ネットやスマホに依存したりします。
親は子どもを叱責して改めさせるよりも、本人が自分で考えて解決するサポートをしてあげる姿勢が大切です。
また、無理に学校に行かせようとすると子どもは不登校への罪悪感をおぼえてしまうため逆効果です。
「休んでも良い」「行きたくなったら行けばいい」と言葉でなくても態度で示し、子どもの罪悪感を軽くしてあげましょう。

・最後に
不登校になるきっかけは人さまざまですから、救ってくれる人との出会いや、救われるきっかけとなる言葉やタイミングも人さまざまです。不登校の状況は劇的に変わるものではありません。タイミングを待たずともいつの間にか不登校というものが自分の中で自然に問題ではなくなったいう人もいます。親の焦りは子どもの焦りに繋がります。学校の先生など第三者に相談するなどして親の焦りを少しでも軽くすることができればそこから解決の糸口が見つかるかもしれません。

英風高等学校が執筆しています。

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