通信制高校のスクーリングとは?
スクーリングとは?
スクーリングとは正式には「面接指導」と呼ばれます。学校に登校して先生から直接授業を受けることです。全日制高校の授業と同じようなものだと思ってもらって結構です。全日制高校であれば、週5日学校に通うのが一般的ですが、通信制高校は必ずしも週に5日通う必要はありません。スクーリングは、週に何日通わなくてはならないということではなく、コースや履修単位数に応じて通う間隔や登校日数が異なってきます。ただし、全く通わなくてもいいというわけではなく、通信制高校を卒業するためには、必ず教科ごとに決められた回数のスクーリングに出席しなければなりません。
スタイルは「通学型」「集中型」「合宿型」の3つ
通信制高校は全く通学しなくてもいいと聞いて選んだ人もいるかもしれませんが、スクーリングには必ず出席しなければなりません。スクーリングにどのくらい出席しなければならないかは、大きく分けて「通学型」「集中型」「合宿型」の3つのスタイルによってかわります。入学を検討している通信制高校がどのスタイルをメインにしている学校なのかを事前にチェックしておきましょう。
通学型のスクーリング
通学(登校)型のスクーリングの場合、概ね週1~5日通学することになります。日数はそれぞれの学校や履修している科目数などで異なります。メインは自宅で勉強したいけど、一人で勉強するには自信がないので週に何回かは学校に通って勉強したい人に合っています。通学日数が多い方が先生に質問できる機会も増えますし、友人との出会いも多くなります。
集中型のスクーリング
集中型のスクーリングの場合、年間に数日間の通学で済むようになります。中には年間5日程度の登校でいい学校もあります。「日頃は他の時間に使いたい」「あまり通学したくない」という人に合っています。通学日以外は自分の趣味や、昼間のアルバイトをしたり、様々な時間の使い方が可能です。その分、学校内で友人と付き合う時間は少なくなります。
合宿型のスクーリング
合宿(宿泊)型のスクーリングの場合、学校から指定された日に合宿(宿泊)をして、集中的にスクーリングを受けることになります。学校によっては、合宿先で朝から夕方頃まで毎日みっちり授業を行う場合もありますが、遠く離れて宿泊をしながら授業を受けたい人に合っています。ただし、「多くの人たちと一緒に寝られない」「初めて会う友達との関係が心配」「スクーリングが遠いのは嫌だ」など、宿泊を伴ったスクーリングが心配な人は、よく検討した方がいいでしょう。また日程的に急に行けなくなった場合どうするのか、別途交通費や合宿費などがかかるのかなど、事前に確認しておきましょう。
通信制高校は、このように自分の生活スタイルに合わせて学校を選択できるのが魅力です。「通わなければいけない」ではなく「これなら通える」という自信が持てる学校で学習をすすめ、卒業を目指しましょう。
スクーリングは何をするの?
まずスクーリングとは最初にお話ししたとおり、先生から直接授業を受けることです。イメージ的には全日制高校の授業とそうかわりません。ただ、いつも決まった生徒が教室に一緒にいるとは限らないのが、全日制高校とは異なります。
さて、スクーリングの内容は学校や先生によって異なりますが、単位修得のために必ず提出をしなければならないレポートに関連する学習をするところが多いでしょう。スクーリングで受けた内容を受け、レポートに取り組むといったイメージです。また、レポートは提出して終わりではなく、添削後もわからないところがあれば、スクーリングの時に聞くこともできます。さらに、レポートに関することだけでなく、スクーリングの登校日に、進路に関する指導などを行う場合もあります。
このように自学自習では補えない部分や進路に関することなど、学校生活全般をしっかりとサポートする役割を果たすのが、スクーリングです。通信制高校は登校日数が限られてきますので、スクーリングには必ず出席をして、集中して臨むことが大切です。
通信制高校に体育の授業はあるの?
通信制高校へ入学する生徒の中には体育が苦手な人もいるでしょう。結論からいうと、通信制高校であっても体育の授業は必ずあります。体育は必履修科目なのでこの単位を修得しなければ卒業はできません。体育の内容については、通信制高校の場合、普段皆さんが通う施設に体育館や運動場を持たない学校もあります。その場合はどこかの体育施設等を借りて行うケースが多いでしょう。また、体育の時の服装は自由な学校もあれば、指定の体操服がある学校もあるので、事前に確認しましょう。
ちなみに英風高校では、5階にある体育館で指定の体操服を着用して授業を行います。内容は厳しいものではなく、軽めの楽しい授業を心がけていますので、心配しないでください。ちなみに英風高校はプールの授業はありません。
スクーリングの時の服装は?制服はあるの?
結論から言うと、ほとんどの学校の場合、服装は自由です。制服がある学校でも、制服を着るか着ないかは自由でしょう。おそらく服装が自由な学校は髪を染めたりメイクをしてもいいはずです。通信制高校のその自由さが気に入る人もいます。これまで校則で禁止だった学校に通っていた人は自由にできて魅力に感じることでしょう。
ですが一方、その反対に、きちんと制服が決まっていて、髪を染めたりメイクを禁止するなど、ある程度校則がある学校の方がいいという生徒も少なくありません。実際にそのような通信制高校も少なからず存在します。高校生という時期はこの時しかありませんし、高校生として相応しい身なりで学校生活を過ごしてほしいと考える保護者もたくさんいます。
スクーリングに行きたくない時は?
通信制高校に通う生徒の多くは過去に不登校を経験しています。ですから、たとえ登校日数が少なくて済む通信制高校であっても、入学後、スクーリングに行きたくなくなり、欠席が多くなる生徒も実際にはいます。理由は不登校を経験していた時と同じく「朝早く起きられない」「電車などで通うのが疲れた」「もともとあまり外に出たくない」「教室に入るのが不安」など様々です。
しかし、きつい言い方かもしれませんが、スクーリングは通信制高校にとって卒業するための必須条件です。たとえ少ない日数であっても、学校で決められたスクーリング回数には必ず出席しないと卒業できなくなります。残念ながら、スクーリングをなしにすることはできません。
「スクーリングに行きたくない」悩みは様々ですが、全日制高校と比較すれば、十分楽で、気持ち的な負担も少ないはずです。やはり最後は卒業のためだと思ってあと少し頑張ってみることが大切です。それでも行きたくない時は、学校の先生に相談してみましょう。
この記事は、大阪府認可の通信制女子校|英風高等学校が執筆しています。