女子校のメリット

全国では女子校、男子校の共学化が進んでいます。そういった中で、共学校、女子校、男子校の比較が話題になり、様々な考え方が見受けられます。比較される以上、やはりメリット、デメリットを考えざるを得ないのですが、結局のところ、共学であろうが、女子校であろうが、メリット、デメリットの感じ方は、今まで育ってきた環境や個人の価値観に大きく左右されます。しかし、女子校が共学に劣るということは決してありませんし、進学先に女子校を選択するのも多様性の一つとして捉えてもいいのではないでしょうか。なによりも、これから女子校を受験しようとしている女子生徒が、安心して女子校に進学してほしいという願いから、一般的によく聞かれる女子校のメリットをいくつかまとめてみましたので紹介してみたいと思います。
ありのままの自分でいられる

女子校のメリットの中でやはり一番にあげられるのが、女子が過ごしやすい環境があるということです。共学だと男子の目が気になって、一つひとつの行動に気を遣い、ぎこちなくなってしまうこともあります。その点女子校だと、男子の目を気にせずのびのびと行動でき、男子に気兼ねせず、女子どうし本音で話し合えることから、学習に集中して取り組むことができます。女子が過ごしやすい環境とはつまり「ありのままの自分でいられる」ということです。
気の合う友人を見つけやすい

女子校では共学校よりもありのままの自分でいられるため、お互いが素の自分を出せ、本音で語り合えるなかで、気の合う友人が見つけやすくなります。共学ではたとえ気の合う友人が見つけられたと思っても、男子が入ると急に態度が変わったり、恋愛関係に巻き込まれてせっかくの友人関係が壊れてしまうことがあるかもしれません。その点、女子校ではそのような理由で友人関係が壊れてしまうことはありませんし、案外女子校の方が、学校を卒業してからも長くお付き合いできる友人が多いと聞きます。
全て女子だけでやるため自立心と率先力が養われる

どの学校でも文化祭やスポーツ大会、修学旅行など年間で多くの学校行事が実施されますが、共学校とは違い、女子校は当然のことながら男子がいませんので、すべて女子だけで行われます。つまりそれにかかわる準備もすべて女子だけで行わなければなりません。共学校だと、この準備は男子、この準備は女子と、性別の違いだけで自然と役割分担が生じてしまいがちです。しかし、女子校には「女子の役割」という考え方はありません。すべて女子だけで行わなければならないため。女性が進んで行うんだという積極性や自立心が生まれ、また男性にはない女性ならではの率先力が養われます。率先力に関しては、強引な男子よりも協調性が強い女子のほうが、案外クラスがひとつにまとまったりすることもあります。実は世の中のことは女子だけでも十分できるんだと、ある意味当然のことが理解できるようになり、今後の生活においてもあらゆる場面で必ず活きてくることでしょう。
女子校のキャリア教育

男女雇用機会均等法により雇用管理において不利益な取り扱いが禁止されてからかなりの年数が経ちますが、実際の職場では、男性との間で任される仕事の内容に不公平はないのか、仕事の成果が公平に評価されるのか、女性は非正規社員の方が多いのではないかと、いろいろと心配は尽きないと思います。そういった意味でも、女性は将来のキャリアを考える上で、どうしても男性よりも慎重にならざるを得ません。つまり本来であれば学校でのキャリア教育は女子と男子は別々にし、男性よりも雇用環境の面で不安の多い女性目線で教育を行うほうがずっと効果的です。また就職後に女性同士で仕事をする際に、女性ならではの悩みに直面することもあります。女子校で生活してきた生徒ならば、どのように対処すればいいか自然に身についていると思いますし、常に女性の視点で考えている女子校の先生になら就職後の悩み事も安心して相談できそうです。その他にも女子校の特徴として、学校にもよりますが、女子校ならではの特別活動が実施されている場合があります。ビジネス用のメイク方法だとか、マナーや礼儀作法、身だしなみ講座などの授業を積極的に取り入れています。
学校が「キレイ」

女子校は共学校より比較的「キレイ」な環境が整っている傾向にあります。もちろん、共学校、女子校、男子校にかかわらず、最新の立派な設備を整えている学校はたくさんありますが、ここでいう「きれい」さとは最新の設備が整っているという「きれい」さではなく、女性特有の清潔感のある「キレイ」さです。一般的に女子は学校の施設設備、備品を使用するとき丁寧に扱うため壊れにくく、学校という生徒・教職員の共有スペースで「キレイ」な環境が保たれやすいということです。
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