通信制高校のスクーリングとは?|「登校型」「集中型」「合宿型」主要な3つのスタイル
スクーリングとは?
スクーリングは正式には「面接指導」と呼ばれ、学校に登校して直接授業を受けることを指します。全日制高校の授業と同じイメージを持つと理解しやすいでしょう。全日制高校では通常毎日学校に通いますが、通信制高校では必ずしも毎日登校する必要はありません。
スクーリングの頻度は、選択したコースや履修する単位数によって決まります。それでも、全く登校しなくても良いという訳ではありません。通信制高校を卒業するためには、教科ごとに決められたスクーリング回数に必ず出席しなければなりません。
スタイルは「登校型」「集中型」「合宿型」の3つ
スクーリングの出席回数は、「登校型」「集中型」「合宿型」の3つの主要なスタイルによって異なります。志望する通信制高校がどのスタイルを採用しているのかは、入学前に確認しておくことが重要です。
登校型のスクーリング
登校型のスクーリングでは、一般的に週に1~5日の登校が必要となります。
その登校日数は、各学校や履修科目数により異なります。通信制高校とはいえ、いつも自宅でひとりで学習するのには不安を感じる人、また定期的に登校して友人と交流したいという人には、このスタイルが合っています。登校日数が多いと、悩み事や学習に関して、先生への質問の機会も増えますし、友人との出会いも多くなります。
集中型のスクーリング
集中型のスクーリングでは、年間に数日間だけの登校で済みます。
なかには年間5日程度の登校で済む学校も存在します。また、集中型のスクーリングには、通学して行うスタイルと宿泊を伴うスタイルの2つに分けることができます。「日常生活で時間を有効に使いたい」や「可能な限り登校を避けたい」という人に適しています。登校日以外は自分の趣味に時間を費やしたり、日中アルバイトをしたりと、自由に時間を使うことが可能です。
合宿型のスクーリング
合宿型のスクーリングでは、学校から指定された日程で合宿を行い、集中的にスクーリングを受けます。
おおむね、合宿先で一日を通して集中的に授業を行うことになります。しかし、「多くの人と共に過ごすのが苦手」、「初対面の友人との関係性が心配」、「遠方の移動に不安がある」といった懸念を持つ人は、よく考えることをお勧めします。また、予期せぬ事情でスケジュールが変わった場合の対応や、追加で発生する交通費や宿泊費があるかどうかについても、事前に確認しておくことが重要です。
スクーリングには体育もあるの?
皆さんの中には、体育が苦手という人もいるでしょう。しかし、結論から言うと、通信制高校であっても体育のスクーリングは必須となります。体育は必修科目であり、その単位を修得しなければ卒業はできません。通信制高校の中には、体育の授業に使用する体育館や運動場を持たない学校も存在します。その場合、外部の体育施設を借りてスクーリングを行うことが多いでしょう。
スクーリングに行きたくない時はどうすればいいの?
通信制高校の生徒の中には、過去に不登校を経験した人もいます。そのため、登校日数が少ない通信制高校でも、入学後にスクーリングに行きたくなくなり、欠席が増える生徒もいます。その理由は「朝早く起きられない」「電車などで通学するのが疲れる」「教室に入るのが不安」といったさまざまなものがあります。
しかしながら、スクーリングは通信制高校において卒業するための必須条件です。いかに登校日数が少なくても、学校が定めるスクーリング回数には必ず出席しなければ卒業できません。
「スクーリングに行きたくない」という悩みはさまざまですが、それでも全日制高校と比較すれば通信制高校での負担はずっと少なく、精神的なストレスも軽減されるはずです。もしそれでもスクーリングに出席することに抵抗がある場合は、学校の先生に相談してみてください。
この記事は、大阪府認可の通信制女子校|英風高等学校が執筆しています。