高校への転入・編入の違いと注意点

転入学を考えている生徒にとって、全日制の高校から別の全日制の高校への転入は、学科の違い、履修科目の修得状況、さらにはお互いの高校の学力レベルの違いによって、思うように進まないことがしばしばあります。しかし、全日制から通信制への転入はその制限が少なく、手続きも比較的容易です。したがって、転入学を検討中の方は、通信制高校への転入をメインに考えることをお勧めします。通信制高校は転入生を多く受け入れており、受け入れに際して非常に柔軟に対応してくれます。

転入と編入の違い

「転入」と「編入」、どちらも他の学校に移ることを指しますが、手続きを行うタイミングで違いがあります。

「転入」は学校在籍中に別の学校へ移ることを指します。つまり、現在通っている学校を止めずに、別の学校に移る場合を指します。転入する際には、在籍中の学校から転入先の学校へ転学届等を提出し、入学手続きを行います。

一方、「編入」は一度学校を退学した後、別の学校へ再入学することを指します。転入とは違い、編入では元の学校と新しい学校の間に一定の空白期間が生じます。これは、一度学校を退学するためです。

これらの違いを理解することで、その時の状況に最も適した選択をする助けとなることでしょう。

転入と編入では、入学できる時期が違いますか?

通信制高校に入学する際、学校によっては入学可能な時期が異なることがあります。

「転入」では多くの学校が「随時入学」を採用しています。つまり、学年途中でも入学が可能なのです。一方で、「編入」の場合は、特定の時期に限定して入学を受け付けている学校も存在します。そのため、一般的には転入の方が入学の機会が多くなります。

編入を希望する際には、選んだ通信制高校の入学時期まで待つ必要があるかもしれません。そして、入学を待つ期間が長ければ長いほど、卒業するまでの時間も遅くなる可能性があります。

ですから、現在の高校から通信制高校への移行をお考えであれば、退学せずに転入を選ぶことをおすすめします。これにより、学習の連続性を保つことが可能となります。

転入・編入時には、引き継げる単位を確認することが重要です

例えば、A子さんが高校2年生の11月に学校を退学したとしましょう。その場合、A子さんが確実に修得したと認められる単位は、高校1年生の3月までのものだけとなります。つまり、2年生に進級してからの4月から11月までに学んだことは、「途中で学習を止めてしまった」と見なされ、その期間の単位は取得できないということです。

しかし、ここで通信制高校への転入を選べば、A子さんはその分の単位を追いつくことが可能になります。つまり、学習を途中で中断したとしても、その後でしっかりと学習を行い、単位を取得することができるのです。そのため、転入を検討している場合は、転入先の先生に相談し、最適な学習プランを一緒に立てていくことをお勧めします。

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この記事は、大阪府認可の女子だけの通信制高校|英風高等学校が執筆しています。